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 17都府県のコンビニのATM(現金自動出入機)で2016年、約18億6千万円が一斉に引き出された事件で、千葉県警は22日にも、窃盗容疑などで福岡県警に逮捕された主犯格で住所不定の無職、井上勇容疑者(41)を、千葉県内のATMから不正に現金を引き出した窃盗の疑いで再逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材でわかった。県警は21日、身柄を千葉県内に移送した。

 捜査関係者によると、井上容疑者は16年5月15日、他の者と共謀し、千葉県内のコンビニや駅など3カ所のATMから、偽造カードで計約290万円を不正に引き出した疑いがある。県警は、井上容疑者が主犯格として、事件の計画や金の引き出し方を指導していたとみている。

 事件をめぐっては、全国で「引き出し役」や「指示役」ら約250人が逮捕されている。共犯者の捜査などから井上容疑者の関与が浮上。千葉、福岡両県警が捜査をしていた。昨夏から秋まで東京都内にいたとされるが、その後の足取りはつかめず、両県警は今年1月、顔写真を公開した。関係者からの情報や証拠の分析などから、横浜市内のマンションに潜伏している可能性があることが判明し、福岡県警が2月に窃盗容疑などで逮捕していた。(松本江里加、寺沢知海)