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 世界反ドーピング機関(WADA)は16日、モントリオールで理事会を開き、ロシアの組織的なドーピング問題に絡んでいた疑いのある選手に対して、各国際競技団体に制裁を推奨する手続きに入ったと発表した。2020年東京五輪を前に、多数のロシア選手が処分される可能性が出てきた。

 WADAは1月、モスクワの検査所が保管していた選手たちの元データを入手。事前に手元にあったデータのコピーと照合し、違反が立証可能かを探ってきた。紙にすると2400万枚以上の資料で作業に約4カ月も要したが、ようやく照合が完了したという。

 今後は最も疑わしい選手から順に、各国際競技団体に情報を提供していく。調査担当責任者のギュンター・ヤンガー氏は「違反者たちは必ず出てくる。それと名前は明かせないが、すでに一つの団体には情報を転送済みだ」と明かした。

 データには冬季競技や引退した選手分も含まれるため、20年東京大会までに全選手の結果が出るかは未定。それでもオリビエ・ニグリ事務総長は「夏季五輪に関わりそうな選手分は片がつくはずだ」と語った。(遠田寛生)