【動画】「水中のギャング」タガメの保護活動に取り組む田島実さん=三沢敦撮影
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 鎌のような前脚で獲物を捕らえ、「水中のギャング」の異名を持つ水生昆虫・タガメの保護活動に山口県周南市八代の田島実さん(68)が取り組んでいる。子どもたちに飼育を体験してもらおうと、冬眠から目覚めたつがいを、今年も地元の八代小学校に届ける。

 8年前、休耕田に水を張ってビオトープをつくったのがきっかけ。大陸から飛来するナベヅルのためにエサのドジョウを育てるのが目的だったが、たくさんの生き物とともにタガメがすみつくようになった。児童の飼育体験用にと、そこから十数匹を自宅の水槽に移して育てている。

 タガメは体長が5、6センチほどもある日本最大の水生昆虫。かつては、どこの水田にもいたが、農薬や河川の汚染、開発で次第に姿を消し、県のレッドリストでも絶滅危惧Ⅱ類に指定されている。八代でも長い間、見かけることはなかった。

 「タガメが生息する環境は、飛来数が減少しているナベヅルにとっても暮らしやすいはず。自然豊かな八代を大切にしたい」と田島さんは話す。(三沢敦)