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 小さなアンモナイトの殻が入った琥珀(こはく)が、ミャンマー北部の約9900万年前(白亜紀後期)の地層で見つかったと中国などの研究チームが発表した。陸上の木の樹脂が化石化した琥珀に、海の生き物であるアンモナイトが含まれる例は極めて珍しい。成果は、米科学アカデミー紀要に掲載された。

 このアンモナイトは直径1・2センチほどの若い個体。同じ琥珀の中には巻き貝のほか、ワラジムシやダニ、昆虫などの仲間も閉じ込められていた。

 研究チームは、こうした琥珀ができた経緯について、海岸べりの木から出た樹脂が根元まで落ちる過程で陸や海の生物を幅広く取り込んだ、あるいは津波や嵐で一気に運ばれた海岸周囲の生物が木の樹脂に取り込まれたといった状況を推測している。

 さらに研究チームは「琥珀の生成論だけでなく、白亜紀の海岸生態系にも新たな知見を与える成果だ」と分析している。論文はhttps://doi.org/10.1073/pnas.1821292116別ウインドウで開きますで読むことができる。(米山正寛)