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 質量の基準として、130年間使われてきた「国際キログラム原器」が19日、引退する。1キロになるよう作られた白金の分銅から、より高精度の新しい定義へと変更する。

 重さの定義は変わるが、身の回りの生活に大きな変化はなさそうだ。

 政府は14日、重さの定義をキログラム原器からプランク定数で決まるものへと変更する計量法関連法令の一部改正を閣議決定した。20日に施行される。

 自然科学のデータブック「理科年表」は、今秋に発売される2020年版から単位の定義の表記を変える。一方、体重計で知られる健康機器メーカーのタニタは「日常生活で使うはかりに影響はないと思うんですが……」と取材に困惑の様子。特に対応は検討していないとした。

 国立科学博物館は6月16日まで「さようならキログラム原器」と題した企画を開催。単位の改定プロジェクトにかかわった産業技術総合研究所は、日本の貢献について解説した特設サイト(https://www.aist.go.jp/taisaku/ja/kg/index.html別ウインドウで開きます)を20日から開く。

 重さの新しい定義として用いられるのが、光にかんする物理定数「プランク定数(h=6・62607015×10のマイナス34乗)」だ。産総研は語呂合わせで覚えてもらおうと、ツイッターのハッシュタグ「#SI語呂合わせ」で31日まで募集している。

 担当者は「試験問題に取り上げられることがあるかもしれない。これだったら覚えられるという語呂合わせを共有財産にしたい」と話す。担当者が考えた語呂合わせは「ろくろくびの(6・62)無礼な(607)迷子(015)にだめ出しされて(×)父(10―)さん(3)しょんぼり(4)」だという。(水戸部六美)