[PR]

 JRが減便されたまちで、「動かない車両」が活躍している。宮崎県串間市の地元市民による有志が、JR串間駅前に設置した「レトロ路面電車」(1両)だ。市の案内所やイベントスペースとして、市民や旅行客が集う場所となっている。

 今月中旬、「レトロ路面電車」の中で、市観光物産協会のメンバー9人が会議を開き、話し合っていた。副会長の松尾定直さん(51)は「殺風景な部屋でやるよりも、自由な意見が飛び交うような気がする」。

 路面電車は、市民団体「くしままちづくり協議会」が2015年5月に設置した。周辺にはウッドデッキも整備している。

 車内のスペースの半分は市が借りて、総合案内所を構える。残り半分は、会議室やイベントスペースとして1日千円(土日祝日は1500円)で貸し出している。音楽ライブやマルシェ(市場)、ビアガーデン、高校生の卒業記念パーティーなどにも使われていて、市中心部のにぎわい作りの拠点となっている。

 だが、串間市はおろか、宮崎県内で路面電車が走っていたことはない。一体なぜ、路面電車を置いたのか。

 仕掛け人の一人で、協議会メン…

980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら