[PR]

 世界共通の基準で飲食店や宿泊施設を評価した「ミシュランガイド愛知・岐阜・三重2019特別版」が5月17日に発売された。2007年に国内で初めて東京版が出て10年余り。どういう基準で、どんな店が選ばれたのか。

 全国で20~22番目に取りあげられ、東海3県の飲食店とレストラン536軒、旅館57軒、ホテル35軒の計628軒が載った。飲食店とレストランは素材の質や料理技術の高さ、独創性など五つの基準をもとに、星の数で評価。ミシュラン社員が匿名調査員として調べた。

 最高評価は三つ星で、「そのために旅行する価値のある卓越した料理」との位置づけだ。今回は3店が選ばれた。すし店「こま田」(三重県伊勢市)の駒田権利さん(47)は「東京の修業時代、親方が三つ星をもらうのを見た。自分がもらえるとは思っていなかった」と喜んだ。

 評価は二つ星(遠回りしてでも訪れる価値のあるすばらしい料理)、一つ星(近くに訪れたら行く価値のある優れた料理)と続く。5千円以下で価格以上の満足感が得られる「ビブグルマン」や、ミシュランの基準を満たした「ミシュランプレート」という該当店もある。

 ビブグルマンには冷たい麺に冷たいつゆをかけるころうどんの「信濃屋」(岐阜県多治見市)が選ばれた。ミシュランプレートには名古屋市から、ひつまぶしの「あつた蓬萊(ほうらい)軒本店」、みそかつの「矢場とん矢場町本店」、味噌(みそ)煮込みうどんの「山本屋本店大門本店」、きしめんの「千年ニコ天」が入った。いずれも「名古屋めし」で知られる。

 ミシュランガイドは1900年、仏タイヤメーカーのミシュランがドライブ情報の冊子として発行したのが始まり。当時は車の故障が多く、パンクの直し方や各地の給油所、体を休める宿泊施設などを載せていた。その後、レストランを星の数で示すようになり、33年ごろに評価基準が確立したという。現在は日本を含め29カ国で発行されている。(細見るい)