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 東洋英和女学院前院長の深井智朗(ともあき)氏が著書や論考の捏造(ねつぞう)・盗用を認定された問題で、読売新聞社と中央公論新社は17日、昨年6月に読売・吉野作造賞に選んだ深井氏の著書「プロテスタンティズム」の授賞を取り消すと発表した。同日、選考委員会を開いて決定したという。

 読売新聞社などによると、昨年10月に深井氏に不正の疑いが浮上した後、研究者による内容の精査や深井氏への聞き取りを進めた結果、同著には捏造などの不正は認められなかったという。一方で、東洋英和女学院大学の調査委員会が別の著書や論考の不正を認定したため、深井氏の研究姿勢に「重大な問題がある」と判断。同著も「そのような研究姿勢のもとで執筆された著作に含まれると見ざるを得ない」として取り消しを決めたという。

 発行元の中央公論新社は今月7日以降、同著の出荷を停止しているという。(立松真文)