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 名古屋、札幌、福岡(博多)の駅前商業地が元気だ。「尾張名古屋は城で持つ」という言葉がある。でも、昨今は「名古屋駅で持つ」と言えるかもしれない。再開発の進む駅前が、一大商業地になっているからだ。札幌や福岡も傾向は同じ。JRのターミナル駅が商業地として勢いを増し、伝統的な商業地との力関係に変化が生まれている。高速鉄道網のさらなる発達で拠点に人とお金が流れ込み、開発に拍車がかかっている。

名駅vs栄の行方は

 複数の催事で「売り上げ日本一」を誇る百貨店が、名古屋駅(名駅<めいえき>)直結の超高層ビルにある。2000年開業のJR名古屋高島屋だ。90万人が訪れた今年のバレンタイン商戦は、約27億円で10年連続日本一。母の日商戦(エプロン売上高)も今春、6年連続首位を達成した。

 隣の商業施設「タカシマヤ ゲートタワーモール」と合わせた売り場は約10万平方メートル。19年2月期の入店客は5392万人だった。圧倒的な品ぞろえで売り上げを伸ばし、人気ブランドを誘致。売上高は01年2月期の608億円から19年2月期は2館合わせて1627億円になった。運営会社の滝沢一博取締役は「鉄道で来てもらえる利便性がある。お客様に買って頂く品数と金額が増えた」。名駅地区の百貨店売上高(速報値)は18年、2058億円に達し、地下鉄で2駅(約2・5キロ)離れた栄(さかえ)地区(1915億円)を初めて上回った。栄は約400年前、名古屋城の建設に伴い、尾張の中心を清洲から移す「清洲越し」でできた伝統ある商業地だ。

 背景にあるのは、名駅の集客力と商業集積の厚みだろう。名駅にはJRや私鉄、地下鉄などが乗り入れ、名古屋市の統計資料に基づく朝日新聞の推計では17年度、1日の平均乗降客数が約128万人。東京駅(131万人)に匹敵する。

 周辺は00年ごろから超高層ビルの建設が相次ぎ、15年以降にできた主な5棟だけでも床面積が約80万平方メートル増えた。27年に予定されるリニア中央新幹線開業(品川―名古屋)を見据えた開発機運の高まりが続く。

 栄も開発計画が目立ってきた。…

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