川渡り神幸祭、山笠11基が水しぶき 福岡・田川で開幕

中村幸基
【動画】福岡・田川の川渡り神幸祭=日吉健吾撮影
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 福岡県田川市の伝統行事「風治(ふうじ)八幡宮 川渡り神幸祭(じんこうさい)」(県無形民俗文化財)が18日、市中心部の彦山(ひこさん)川周辺で始まった。みこし2基を先頭に、色鮮やかな飾りを施した高さ12~13メートル、重さ約2トンの山笠11基が川に入り水しぶきを上げた。

 永禄年間(1558~1570年)ごろ、八幡宮の氏子らが疫病を鎮めてもらったお礼に山笠を奉納したのが起源とされる。房状に垂れ下がる飾りは「ばれん」と呼ばれ、五穀のたわわな実りを模す。みこしに乗った八幡宮の神様が、山笠をお供に川向こうの「お旅所」まで旅する道のりを表しており、19日は八幡宮へ帰る「お上り」がある。(中村幸基)

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