[PR]

 第71回春季関東地区高校野球大会(関東地区高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援)が18日開幕し、埼玉県の県営大宮球場などで5試合があった。県代表の専大松戸(千葉2位)は健大高崎(群馬2位)を2―0で下し、木更津総合(千葉3位)は東海大相模(神奈川1位)に3―4で惜しくも敗れた。19日は2回戦6試合が予定され、習志野(千葉1位)は山村学園(埼玉3位)と対戦する。専大松戸は20日、桐光学園(神奈川2位)と藤代(茨城1位)の勝ったチームと戦う。

 同点で迎えた五回。木更津総合の先発投手、篠木健太郎君(2年)は四死球を与え、無死で一、二塁に走者を背負った。それでも落ち着いていた。

 「いつも通りに投げれば、抑えられるはず」。息を整えて目の前の打者と向き合うと、中飛に打ち取った。その後、二塁走者を捕手が牽制(けんせい)で刺し、打者を二飛に仕留めた。ガッツポーズを決め、ベンチで仲間とハイタッチした。

 背番号10の篠木君は、最速146キロの直球を低めに集め、スライダーやカーブで打ち取る投球で、テンポ良くコーナーをついた。持ち前の制球を生かして、八回途中までを被安打4と好投した。

 昨年夏の甲子園では、1年生ながら八回からマウンドに立った。しかし、失点するなど思うような投球ができなかった。「緊張して周囲の空気にのみ込まれてしまった」

 もう先輩たちに迷惑はかけたくない――。そう心に誓った。帽子のつばに書いた文字は「頂」。グラウンドで一番高い場所で投げ、注目されているという自覚を持つためだ。「マウンドでは常にエースだという気持ちで投げている」

 試合後、五島卓道監督は「厳しい場面でも安心して見ていられる。試合をつくれる投手に成長してくれた」と評価した。篠木君は「投球にメリハリをつけて、まっすぐの精度をあげる。もう一度甲子園の舞台で投げ、笑って校歌をうたいたい」と意気込んだ。(小木雄太)