[PR]

 韓国の週刊誌「時事ジャーナル」は17日、朴槿恵(パククネ)前大統領が2013年の就任式で述べた演説の作成に、支援者のチェ・スンシル氏が介入した「証拠」とする音声データを公開した。チェ氏が朴氏の発言を遮りながら演説文を改めさせるやり取りが収められている。

 音声データは約90分。2人が演説文を検討した場にいた元大統領府付属秘書官が録音していたという。

 それによると、チェ氏は有識者らの委員会が作成した演説原文を、「いまいちだ」「役に立たない」と酷評し、朴氏に修正するよう求めた。これに対し、朴氏は異論を挟まず、「それが核心です」などと同調し続けていた。

 朴氏は就任演説で、国政目標として「経済復興」「国民幸福」などを訴えたが、いずれもチェ氏の提案を採用した内容だった。韓国社会では今回の音声データを受け、「国政が民間人の陰の実力者に操られていた証拠だ」として、改めて衝撃が広がっている。

 朴氏とチェ氏は韓国の財閥グループからの収賄などの罪に問われた。昨年8月、ソウル高裁で朴氏は懲役25年と罰金200億ウォン(約20億円)、チェ氏は懲役20年と罰金200億ウォンの実刑判決を受け、いずれも係争中だ。(ソウル=武田肇)