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 がん征服を願ってがん経験者や支援者が24時間歩き続けるチャリティーイベント「リレー・フォー・ライフ・ジャパン2019くまもと」が18日、熊本市中央区の白川公園で始まった。

 参加者は1周5分ほどの公園内のコースを歩く。この日は67チーム、約800人が参加した。1周目はがん患者や経験者らが「がんに負けない社会をつくる」などのメッセージが書かれた横断幕を掲げて行進した。「血液疾患患者と家族晴れの会」代表で玉名市の荒平陽美さん(51)は家族や会のメンバーの計10人で参加し、おにぎりやトマト、自家製の漬物などをふるまった。

 荒平さんは25歳で悪性リンパ腫を患った。入院中はがん患者のベッドが次々と空いていくたびに不安が募ったという。5年後に完治と認められてから通信制高校と大学で社会福祉を学び、2006年に白血病や悪性リンパ腫など血液疾患の患者会「晴れの会」を立ち上げ、家族や医療関係者も交えて月1回、病院や薬、サポート方法などについて話し合う活動を続けてきた。2011年には熊本でのリレー・フォー・ライフの立ち上げに実行委員として携わり、その後、実行委員長も務めた。荒平さんは「ここに来れば、闘病中の自分に出会える。がんであっても堂々と暮らせる社会をつくりたい」と語る。

 実行委員長の吉川俊治さん(52)は「がんに対する正しい知識をもってもらうことが狙い。がんと闘いながらも元気に生きている人と交流することで、ひとりじゃないと感じてほしい」と話す。19日まで。イベントの利益は、がん治療薬の開発や若手医師の海外留学資金に使われる。(井岡諒)