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(18日、広島4―0阪神)

 広島が、狙い澄ました「ふた振り」で虎退治をやってのけた。

 八、九回に計9点をあげて逆転勝ちした昨夜の勢いそのままに、阪神のメッセンジャーに襲いかかった。一回2死一、三塁で5番・西川。初球だった。捕手の梅野は外角にミットをかまえたが、141キロの速球は真ん中高めへ。西川はコンパクトに振り抜き、打球は低い弾道で右翼席へ飛び込んだ。「初球から積極的に打ちにいこうと思った。うまくかぶせて打つことができた」

 六回2死走者なしでは3番のバティスタ。追い込まれてからの3球目だった。捕手の構えたミットより真ん中付近に入った球をフルスイングし、貴重な追加点となる特大の9号ソロになった。

 「状態は悪くなかった」とメッセンジャーをかばった阪神の矢野監督。そんな相手エースに対しても、広島の迎(むかえ)打撃コーチが「打つべき球を打った。ワンスイングでとらえることができたのは大きい」と言うように、失投を見逃さない勝負強さは今年も健在だ。

 開幕からしばらくは勢いに乗れず、4月16日には負け越しが「8」まで膨れ上がった。あれからわずか1カ月。これで2度目の6連勝となり、勝ち越しは今季最多の「5」になった。首位の巨人には1ゲーム差でぴたりとつける。昨季までリーグ3連覇を成し遂げた王者が、らしさを発揮しつつ定位置を狙う。(辻隆徳)