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 埼玉県で行われている第71回春季関東地区高校野球大会(関東地区高校野球連盟など主催、朝日新聞社など後援)は19日、2回戦6試合があった。県大会準優勝の栃木工は春の選抜大会に出場した春日部共栄(埼玉1位)に0―11で敗れ、県勢は姿を消した。

救援、見せた意地 栃木工・小幡直哉投手

 春日部共栄の強力な打線に圧倒された栃木工。三回裏、11点差とされ、なお二死満塁のピンチで、小幡直哉投手(3年)が登板。気迫の3球三振で抑え、意地を見せた。

 カウントが0―2となった3球目、渡辺颯太捕手(3年)のサインはチェンジアップ。小幡投手は首を振った。「気持ちで絶対負けたくない」。直球を力いっぱいに投げ込み、見逃し三振を奪った。

 県大会で作新学院を相手に1失点完投するなど活躍した古内大陽投手(3年)に、関東大会ではエースナンバーを譲った。「お互い良いところを吸収し合える。尊敬できる投手です」と小幡投手はライバルに敬意を示す。

 この日は、打ち込まれた古内投手を救援しマウンドに。調整は万全ではなかったが「相手は選抜大会にも出ているチーム。自分の実力を試したかった」。次の回も強気の投球を続け、無安打無失点に抑えた。

 試合はコールド負け。140キロ台の速球を投げ込むエース村田賢一投手(3年)らを擁する春日部共栄との対戦で「自分たちの実力を知った。このままでは全国に通用しない」と小幡投手。「投手全員で切磋琢磨(せっさたくま)し、こいつなら任せられるという投手になりたい」。夏に向けて気を引き締めた。(平賀拓史)