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 記録的豪雨による土砂崩れで一時約300人が孤立した屋久島町。バスの車内などで待機した登山者らが19日、下山した。食料もなく一夜を明かし、救助を待った人も。ふもとに次々とたどり着く登山者らは、安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 待機したヤクスギランドから下山した和歌山県の農業、栗生(くりう)幸也さん(64)は「一緒にいた人の大半が日帰りの客で食料がなかった。自分だけ食べるわけにもいかず我慢した。3分の2は外国人だった」と語り「救助の隊員の姿をみたとき安心し、うれしかった」と話した。

 登山を引き返した岐阜県の会社員西辻潤さん(53)によれば、土砂崩れで行く手を阻む倒木を登山ガイドがノコギリで切って道をつくるほどだったという。バスでの待機が決まり、いったん気落ちしたが「なるようにしかならないと、わりと落ち着いていた」とほっとした表情で振り返った。(木脇みのり)