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 第71回春季関東地区高校野球大会(関東地区高校野球連盟など主催、朝日新聞社など後援)は20日、埼玉県のさいたま市営大宮球場などで準々決勝4試合があった。県代表の専大松戸(千葉2位)は桐光学園(神奈川2位)を10―6で下し、4強入りを決めた。準決勝は21日にあり、専大松戸は東海大菅生(東京1位)と対戦する。

流れ変えた、3点本塁打 専大松戸 4番・丹呉響平選手

 相手に傾いた流れを主砲のひと振りが引き戻した。2点を追う三回1死二、三塁、専大松戸の4番打者・丹呉(たんご)響平君(3年)が打席に立った。

 3点を奪われ、逆転された直後。仲間が連打と犠打でつくった好機だった。「流れを引き寄せる一本を打つのが4番の仕事だ」。自分に言い聞かせた。

 4球目。狙っていた内角スライダーを見逃さなかった。「入った」。当たった瞬間、手応えがあった。左翼手の足は動いていない。逆転の3点本塁打となった。本塁を踏み、次打者の間中堅主将(3年)と笑顔でハイタッチした。

 その後、再び相手にリードを許したが、五回にスクイズなどで4点を追加。再逆転し、逃げ切った。間中主将は試合後、言った。「あの本塁打でチームが勢いづいた」

 昨秋から4番に座るが、今春の県大会の初戦は5打数無安打と不調だった。「主砲を任されているのに、情けない」と悩んだ。

 長打を狙って大振りになりがちだったが、コンパクトな打撃にし、打席に立つ足の幅を狭くして下半身の力が伝わるようにした。県大会中は毎日バットを振り込み、新しいフォームを体に覚え込ませた。次第に結果が出るようになり、県大会の打率は4割を超えた。

 持丸修一監督は「長打が打てるし、好機に強い。今日も打ってくれた」とたたえた。丹呉君は言う。「詰めの甘さを改善し、打撃でチームを引っ張りたい」。決勝、さらに夏の甲子園を目指し満足していない。(小木雄太)