GDP堅調、増税判断に「影響ない」 実態には疑問も

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北見英城
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 1~3月期のGDP1次速報は、多くの民間エコノミストの予測を上回る堅調な伸びを示した。ただ、「実態はそれほどの強さはない」との指摘も出ている。

 「数字が良かったから、悪かったからで一喜一憂するつもりはございません」

 20日の速報値の発表後、記者会見を開いた茂木敏充経済再生相は質問に淡々と答えた。経済状況については「製造業を中心とした生産活動に弱さが続いている」としながらも、「雇用・所得環境の改善や企業収益など内需を支えるファンダメンタルズ(基礎的条件)はしっかりしている。内需の増加傾向は崩れていない」と強調した。

 また、菅義偉官房長官は会見で、消費増税の判断への影響について「それは全くない」と否定した。

 事前の民間予測では、1~3月期GDPはおおむね横ばいか小幅なマイナスになる、との見方が中心だった。日本経済研究センターのまとめでは、予測値の平均は0・06%減だった。

 三菱UFJリサーチ&コンサ…

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