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 26日に投票、翌27日に開票される足立区長選には、現職で4選を目指す近藤弥生氏(60)=自民、公明推薦=と、新顔で元都議の大島芳江氏(69)=共産推薦=の無所属2人が立候補している。候補者の主張や横顔を紹介する。

街の治安改善を自負 近藤弥生氏(60)

 高校時代、校則が厳しく、怒られることも多かった。勉強ができず、居場所が見つけられずに悩んでいた時、親身になって話を聞いてくれる先生に出会った。「人生を左右する出会いだったと思う」。それが、教育相談や学校外学習の拡充など、今の不登校対策強化につながっている。

 警察官、税理士、都議を経て区長になった。治安対策に力を注ぎ、警視庁生活安全部と連携して区内犯罪発生マップの公開や防犯パトロールを強化した。就任時の2007年に1万2722件あった刑法犯認知件数は、2018年は5230件となり、約6割減らした。「街がにぎわい、人口も増えている。区外からの注目度も高くなっている」と自負する。

 英ロックバンド「クイーン」のファンで、仕事後は映画「ボヘミアン・ラプソディ」のDVDをよく鑑賞する。主人公はコンプレックスを抱えながら葛藤するが、最後には自分の居場所を見つけることができた。そんな姿に共感し、自分の人生を重ねるという。(藤原伸雄)

区民に寄り添い必要 大島芳江氏(69)

 営業が大変だ。店を閉める――。そんな声が多く寄せられる。国民健康保険料・介護保険料の区民への負担増や、保育所に入れない子どもたちの課題をあげ、「住民の暮らしと健康、命を守るのが自治体の使命。区民に寄り添う区政への転換が必要」と訴える。

 千葉県野田市生まれ。高校卒業後、足立区職員に。結婚して子どもが生まれた頃に、生活保護を受ける人や身体障害者のケースワーカーを担当した。病気で困っている人などと向き合いながら「健康で文化的な生活が本当に保障されているんだろうか」と実感した。

 区の職員労働組合で女性の社会参加や地位向上に取り組むなかで共産党に入り、政治の世界へ。区議7期、都議2期を務めた。「すべての経験を足立区政に注ぎ込みたい」

 フラワーアレンジメントが趣味で、娘の結婚式で手作りのブーケや髪飾りを贈った。故・渡辺和子さんの著書のタイトル『置かれた場所で咲きなさい』が座右の銘。「今いるところで最大限の力を発揮し、花を咲かせたい」(山田知英)