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 今月あった全国新酒鑑評会(酒類総合研究所、日本酒造組合中央会共催)で、埼玉県が開発した酒米「さけ武蔵」を使った県産酒が初めて金賞に輝いた。小江戸鏡山酒造(川越市)の「斗瓶取(とびんど)り雫酒(しずくしゅ) 大吟醸」で、担当者は「田んぼや水、蔵も川越。『完全サイタマ酒』が全国に認められた」と喜んでいる。

 さけ武蔵は2004年に県農林総合研究センターが開発した。だが大吟醸にする場合、酒税法上、精米して米粒を50%以下の大きさまで磨かなくてはならないのに、粒が柔らかいため研磨の工程で欠けたり割れたりするのが難点とされてきた。また、水に溶けやすく長時間の低温発酵に不向きともいわれる。

 廃業した老舗蔵の商標を引き継ぎ07年に創業した同社は、14年に山田錦を使い金賞を獲得。これを機に「埼玉は酒の生産量が全国4位なのに知られていない。埼玉でしか作れない、『サイタマ度』が最も高い酒で金賞を取り、さけ武蔵のブランド力も高めたい」と難題に挑んだ。

 米粒が破損しないよう回転数を…

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