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 中国で2015年以降、スパイ行為を疑われた日本人が相次いで拘束された事件で、海南省第1中級人民法院(地裁に相当)は20日、温泉開発の調査をしていた50歳代の日本人男性に、中国の国家機密を窃取し国外に違法に提供した罪を適用し、懲役15年と10万元(約160万円)の個人財産没収の実刑判決を言い渡した。

 日中関係筋が明らかにした。一連の事件では9人が起訴されており、この男性を含め7人に実刑判決が言い渡された。懲役15年は7人の中で最も重い。男性のどのような行為が罪に問われたのかは不明だ。

 男性は千葉県船橋市の地質調査会社「日本地下探査」の協力会社の関係者で、17年3月に温泉開発の調査のために同省を訪れた際、ほかの日本人2人と共に拘束された。この2人は直後に解放された。

 17年3月には、山東省で温泉探査をしていた別の同社社員ら3人も拘束された。うち1人の男性が起訴され、同省の中級人民法院は今月17日、懲役5年6カ月と財産3万元(約48万円)没収の判決を言い渡した。(台北=益満雄一郎)