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 途中出場のMF長沢が、もたついていた浦和に勢いをもたらした。

 前半34分、FW武藤からの縦パスを受けると、背後からのしつこい守備に耐えながら右足を振り抜き、貴重な先制点を奪った。同41分、今度はパスを送って武藤のゴールを演出。相手選手に厳しく当たられ、よろけながらも決定機をつくった背番号7に、観客席の「長沢コール」は鳴りやまなかった。

 専大卒業後、Jリーグを経ずにドイツ・ケルンに渡った異色の経歴の持ち主。2年間、身長172センチの自分より体の大きな外国選手と渡り合い、主力として活躍した時期もある。培った球際の強さから、「ACLこそ自分の持ち味を出せる舞台」と語る。

 この日は1次リーグ突破がかかる大一番。勝ち点で並んでいた相手に、「絶対に勝つという強い気持ちで入ることができた」。主将・MF柏木の負傷交代による急な出場にも動じず、「どんどんスペースを狙っていこうと思った」。

 後半も積極的にボールを奪い、最後まで見せ場をつくり続けた。「サッカーは体の大きさじゃない。(ボールや相手に対する)体の入れ方で対抗できる。ドイツでの経験を出せてうれしいですね」

 3連敗中のJ1での復調にもつながりそうな、大きな勝利だ。「浦和はタイトルを取りに行かなきゃいけないチーム。この良い流れを継続したい」(松本麻美)