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 全編を熊本県内で撮影した映画「駄菓子屋小春(こはる)」が、全国各地で上映されている。熊本地震後の人々の営みや復興に向けた歩みを描く。メガホンを取ったのは悪役の名演で知られる俳優八名(やな)信夫さん(83)。思いを聞いた。

 《監督と脚本を務めた。東日本大震災の被災者を支えようと制作した「おやじの釜めしと編みかけのセーター」(2016年)に続く監督2作目。熊本ではかつて民放ラジオ番組にレギュラー出演し、縁があった》

 「おやじの釜めし」にも出演してもらった熊本の友人たちがいました。撮影が終わって熊本に戻った数日後、地震に遭った。どうしているだろうと心配して連絡を取ったら、逆に(映画制作の進行を)気遣ってくれて、阿蘇の名水とかを贈ってくれたんです。

 熊本を訪れ、あのときどうやって逃げたのか、どうやって暑さ寒さをしのいだのか。そんなことを聞いて回りました。そして、よし、ここで映画を撮ろうと思った。全国で見て頂いて、熊本がどうやって災害を乗り越えようとしているのか伝えようと思ったんです。俳優が撮るより一流の監督が撮ってくれる方がいいんだけれども、自分で描きたいなと。

 《小さな駄菓子屋がある商店街が舞台。地震後に押し寄せる再開発の波にあらがう女性店主と、その店主を恋い慕う老齢の植木職人。人々の日常が物語を織りなす。脚本を書くためにインタビューを重ねた》

 みんな笑顔で、地震の後はこうだったんだよ、って語ってくれた。自分で自分を励ます笑顔。その奥に秘めた苦しさ、悲しさを余計に感じた。本当に苦しい時に笑って話して下さったのが強烈に響きました。そういうものを脚本化した。

 《約20人の子役の多くは県内オーディションで選んだ。中学の野球部員や高校生ら約170人がエキストラで出演。カメラ、音声、照明、編集などスタッフも全員、県内から集めた》

 できるだけ熊本に制作費を落と…

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