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 部員を執拗(しつよう)にたたき続けたコーチに、負傷の事実を表に出そうとしなかった監督――。兵庫県尼崎市立尼崎高校の男子バレーボール部で起きた体罰問題では、指導者の常識からかけ離れた行動が明らかになった。21日に会見した市教育委員会は「体罰を容認する空気があった」とし、さらに全校で調査を進める。

 「被害生徒や保護者、在校生に多大な迷惑と心配をかけた」。会見の冒頭、稲村和美市長は頭を下げた。

 体罰があったのは大型連休中の4月29日。同部は同校体育館で他校と一緒に練習していた。

 市教委の調査によると、男性コーチ(28)は3年生部員がボール拾いを真面目にしていないと思い注意。部員に「1年生の指導をしていて気づかなかった」と主張されて腹を立て、他校の指導者もいる中、後ずさりする部員を叱責(しっせき)しながら断続的に10回以上、ほおに平手打ちを繰り返した。部員は叱責に「はい」「はい」と返事をしながらたたかれ続け、やがてひざから崩れ落ちた。

 部員が気を失っていた20~30分の間、コーチは名前を呼びかけるなどしたが、救急車を呼ぶことはなかった。後の調査に「パニックになり、救急車を呼べなかった」と説明している。報告を受けて駆けつけた監督(51)も、部員を別室で休ませただけで、練習を夕方まで続けた。監督は体罰が発覚し、体育科教頭(58)から報告を求められた後も、失神や負傷した事実をメモに記さなかった。教頭はコーチからその事実を把握したのに、校長への報告には監督のメモを踏襲。桑本広志校長(58)も十分確認せずに市教委に伝えていた。

 市教委は、監督の行為を「隠蔽…

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