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 徳島県海陽町の若手移住者らが「シングルシード」と呼ばれる、珍しい方式でのカキの養殖を始めた。将来はブランド化も目指しており、「高品質なカキを生産し、『かっこいい』と思われる水産業のモデルになりたい」と意気込んでいる。

 カキは卵からかえった後、海中を漂いながら岩などに付着してその場所で成長する。養殖はその性質を利用しており、一般的な手法では、幼生を種苗用のホタテ貝の殻に付着させる。1枚の貝殻で複数を育てられるのが特徴だが、密集しているためカキが縦長になりやすく、近年人気の殻付きカキには適さないという。

 「シングルシード」は、細かく砕いた貝殻に幼生を1匹ずつ付着させ、樹脂製のバスケットで育てる。浅瀬に置いたバスケットは満潮時に海中に沈み、干潮時には海水から出るようにしてカキに適度なストレスを与え、環境の変化に強くする。カキが波によってバスケットの中で動くためフジツボやムラサキイガイなどが付きにくく、養殖途中での掃除も容易で殻付きカキにしやすいきれいなカキができる。

 この養殖を手がける「リブル」…

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