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 熊本市の白川で流されていた30代男性を救助したとして、市消防局は22日、美容師の野尻美佐さん(48)=同市西区二本木4丁目=を表彰した。ライフジャケットを着用したうえで、自ら川に飛び込んで男性を助けたという冷静で迅速な行動が評価された。

 野尻さんや市消防局によると、同市西区の新世安橋近くの白川で流されている男性が見つかったのは4月23日午後5時50分ごろ。当時、近くの団地4階に住む野尻さんは食事中で、ふと窓の外の川を見ると人が流されているのに気づいた。

 「助けなくては」。釣り歴43年で海や川の怖さを知っている野尻さんは、自宅から自分用と救助用のライフジャケット2着を持ち出して現場に駆けつけた。岸からの呼びかけに男性の反応は無い。「時間が無い」と判断し、ライフジャケットを着けて川に入った。

 岸から約15メートル離れた場所に腰まで水につかりながら進み、しがみつかれないように男性の背後に回り込んでから襟をつかんで岸まで運んだ。岸に着くと、意識を取り戻した男性が自力で階段状の護岸を上った。男性は熊本市内の30代、身長は175センチくらいで約80キロと大柄。身長157センチの野尻さんとの体格差は大きいが、「無我夢中だった。男性の意識がもうろうとしていて抵抗されなかったから助けられた」と振り返る。

 市民の通報で駆けつけた警察官…

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