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 さいたま市に二つある火葬場のうち浦和斎場(桜区)が、設立以来の大規模改修で火葬能力が半分ほどに落ち、葬儀をするまでに通常の倍程度かかるケースも出ているという。工事は8月まで続き、関係者の間では「猛暑で亡くなる人が増えることが心配」との声も出ている。

 浦和斎場は1980年にでき、年間約5200件の火葬をする。10基ある火葬炉のうち6基を4月から止めて大規模改修を始めた。6月19日まで続き、残り4基もその翌日から8月26日まで止める。炉を止めての改修は設立以来初めてで、1日21件の火葬能力が11件までに下がっている。

 同市には浦和斎場と、同程度の火葬をする大宮聖苑(見沼区)がある。葬儀業者によると、浦和が使えない時は大宮になるが、空きがなくて火葬を待つケースが増えているという。

 県内には22の火葬場があり、近隣市の火葬場に空きがあれば使うこともできる。だが地元優先で、地元以外の人が使う場合は公立でも民間並みの費用がかかることが多い。

 市は待機状況を把握していないというが、市内の葬儀業者は「火葬は告別式後の正午すぎから始めることが多い。この時間を希望すると、火葬まで通常2~3日のところ、倍程度かかることもある」と話す。民間業者の霊安室で待つと、1泊1万~2万円程度かかるという。

 市によると、亡くなる人が多いのは冬で、1月の火葬は浦和で500件程度。改修は月400件程度になる4月から秋までをあてた。葬儀業者は「猛暑だと熱中症などで増える心配がある」と話している。(松浦新