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 アスリートのけが防止や技術向上に最先端の科学技術を使い、その成果を市民の健康に役立てる。2020年東京五輪を前に、そんな動きが活性化している。

 5月21日、東京都にある味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)。ハンドボール女子日本代表の選手たちが、20センチの高さから測定機器の上に片脚で着地を繰り返した。測定機器につながれたパソコンには、ふらつく選手の重心移動がつぶさに記された。AI(人工知能)を活用して分析し、ひざの靱帯(じんたい)をけがしやすい選手を探し出す。

 日本ハンドボール協会は17年、女子が開催国枠で44年ぶりの五輪出場がほぼ確実となったことをきっかけに、これらのテストをはじめた。「けがは仕方ないという時代ではない。東京五輪後の強化も見据えて導入した」と強化本部長の田口隆(57)は説明する。

 17年のテストで、けがのリスクが最も高いと診断された角南(すなみ)唯(27)は、実際に過去に左右の前十字靱帯を断裂していた。「けがをしやすいとデータで出ると、意識も変わる」。特別な練習メニューを毎日こなすことで、足の踏み込みが強くなったという。今は、世界最高峰のデンマークのリーグでプレーする。

 この手法は大阪大助教の小笠原一生(いっせい、39)=スポーツ医工学=らのチームが確立した。トップ選手のデータを集める一方で、大阪府泉佐野市や箕面市の体育館に高齢者に集まってもらい、同様のデータが取れる測定を行った。加齢により歩行が困難になるリスクが高い人を見分けるためだ。

 1964年東京五輪は、日本に…

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