[PR]

 2016年の米大統領選に絡む「ロシア疑惑」をめぐり、トランプ米大統領が議会の調査を拒否していることについて、野党・民主党が過半数を握る下院のペロシ議長は22日、「大統領は疑惑を隠蔽(いんぺい)している」と強く非難した。トランプ氏が捜査に介入した司法妨害疑惑と合わせて「弾劾(だんがい)は可能」との認識を示した。

 これに対し、トランプ氏は22日、記者団に「私は隠蔽していない」と強く反発し、「(ロシアとの)結託も司法妨害も何もしていない」と自らの潔白を強調した。民主党とのインフラ整備に関する協議を中断し、政策論議にも応じない考えを示した。

 トランプ政権は、大統領に与えられる行政特権を使い、議会の調査権限を拒否する姿勢を鮮明にしている。トランプ氏の訴追について「証拠不十分」と結論づけたマラー特別検察官の捜査報告書が4月に公表され、大統領弾劾の議論は収束に向かうとみられたが、民主党の一部で弾劾を求める声が再び高まっている。(ワシントン=渡辺丘)