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 尼崎市立尼崎高校の体罰問題で、けがの事実を報告書に記さなかった同校体育科教頭(58)が「隠蔽(いんぺい)の意図はなかった」と釈明していることなどについて、稲村和美市長は23日の定例会見で「生徒の健康状態に真っ先に関心を寄せなかったことが、そもそも教育現場の感覚として問題だ」と批判した。

 市教委が21日に公表した調査報告書は、教頭の行為を「限りなく隠蔽に近い」と認定した。教頭は翌22日、報道陣の取材に応じ、加害者のコーチから受け取った報告のメモについて、「(けがに関する記述を)読み飛ばしてしまった」と説明していた。これに稲村市長は「安全や健康を意識的に確認しようというのではなく、読み飛ばすというのは考えがたい」と疑問を呈した。また、「暴行事件というより傷害事件。学校外で同様のことがあれば即逮捕というか傷害罪。そのように認識している」と話した。