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 100円玉を入れ、人気キャラクターのぬいぐるみに狙いを定めてクレーンをおろす。ゲームセンターは今、そんなクレーンゲームが支えている。「不良のたまり場」とも言われたゲーセンも今は昔。小さな子供を連れた家族連れがクレーンゲームに熱中している。

 5月下旬の平日午前、大阪市西区のイオンモール大阪ドームシティ。4階のゲーセン「楽市楽座」では、2歳の長女を連れた女性(30)がクレーンゲームで遊んでいた。「娘がアンパンマンやディズニーが好きで、買い物ついでに週1回ぐらい来ている」。ユーチューブではクレーンゲームで遊ぶ子供の動画がたくさん投稿されており、「それを見た娘も遊びたがるんです」と苦笑いする。

 業界団体の日本アミューズメント産業協会によると、アミューズメント施設(ゲーセン)全体の2017年度の売上高は4858億円で、10年前から約3割減った。だが、クレーンゲームの17年度の売上高は2258億円で10年前の約2割増。全体の約5割を占める。

 同協会は、ビデオゲームやメダルゲームが低迷しているのは、レジャーが多様化したためだとみている。ところがクレーンゲームだけは別だ。景品は旬なグッズに入れ替わり、リピーターも多い。店側には「客単価が高い」(大手レジャー施設運営会社)という利点もあり、設置台数を増やしている。

 ゲーセンの約6割は、商業施設に入居している。ゲーム機も、家族連れを呼び込むための進化が続く。例えば、制限時間内なら何度でもクレーンの位置を調整できる機種が登場した。小さな子供でも操作しやすい工夫もあり、人気になった。LEDをたくさん使った明るいクレーンゲーム機も増えている。ゲーセンの「薄暗い」イメージを取り除く狙いだ。(中島嘉克)

 セガの「UFO CATCHER TRIPLE」は、2017年発売。「超大型景品」に対応できる。アームの位置を、制限時間内なら何度でも調整し直せる遊び方も特徴。LEDを使ったイルミネーションは明るく、小さな子どもにも人気だ。(知っとこ!DATA)