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 日本を観光旅行で訪れたトルコ人の一団がレストランで食事を終えた後、こう嘆いたという話を聞いたことがある。「チャイ(紅茶)が出てこないなんて!」。さほどにトルコ人の生活に欠かせない国民飲料のチャイ。そのルーツを探りに産地に向かった。

 最大都市イスタンブールから飛行機と車に乗ること3時間。黒海の東海岸に面する北東部リゼに着いた。トルコのチャイの75%はリゼ県で生産され、残りも両隣の県が占める。

 訪れたのはトルコ国営の紅茶会社「チャイクル」の共和国工場。レストランでレムズィ・セクバン副工場長(49)が出迎えてくれた。「まずはトルコ伝統の朝食を食べてからにしましょう」。テーブルには、パン、マーマレード、オリーブ、4種類のチーズ、きゅうりとトマトのサラダ、それに黒海地方の名物ムフラマが並ぶ。ムフラマはチーズとトウモロコシの粉をとろとろに溶かした料理で、熱々のままスプーンですくって食べる。

 自然の素材を生かした様々な味を引き立たせてくれるのがチャイだ。大人の手のひらにちょうど納まるサイズの透明なグラスは薄く、チャイの温かみを感じやすい。セクバンさんは「トルコ人の朝はチャイを飲んで始まり、夕食後にチャイを飲んで終わります。大統領から庶民まで同じ。人同士のつきあいにもチャイは欠かせないものです」と話す。

消費量はトルコが世界一

 チャイクルの調査では、2017年のトルコ人1人あたりの乾燥チャイの消費量は3・5kgで世界一。生産量では世界5位という。また、地元紙によると、国連食糧農業機関(FAO)の調べでも、人口あたりの紅茶消費量はトルコが世界一だという。

 さぞ昔から飲まれていたのだろ…

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