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 河野太郎外相は23日午後(日本時間同日夜)、訪問先のパリで韓国の康京和(カンギョンファ)外相と約1時間20分会談した。元徴用工問題をめぐり、河野氏は1965年の日韓請求権協定に基づく仲裁委員会の設置に応じるよう求めたが、康氏は応じず、平行線に終わった。

 会談後、河野氏は記者団に「韓国側の責任で早急に具体的な解決策を講ずるよう強く求めた」と説明。「国際法違反の状態をいつまでも放置しておくわけにはいかない」として、文在寅(ムンジェイン)大統領が出席する6月28、29日の主要20カ国・地域(G20)首脳会議の前に「対策をしっかり講じていただきたい」と訴えた。

 韓国側の発表によると、康氏は河野氏に「両外交当局が賢明に解決していく必要がある」と述べる一方、「被害者たちの苦しみと傷を癒やすために共に努力する必要がある」と主張し、日本側に「慎重な言動」を求めたという。

 河野氏によると、康氏の主張に対し「この問題は国際法に関する問題だ。個人の感情を優先するのではなく、国と国との国交の基礎である国際法違反の状況が速やかに是正される必要がある」と応じたという。(パリ=鬼原民幸、ソウル=武田肇)