中元商戦本格化、写真映え商品も充実 有料で味見も

佐藤亜季
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 令和になって初めて迎えた中元商戦が、本格化している。百貨店各社は、お中元を買ったことがない人を取り込もうと、カジュアルなものや手ごろな価格帯に力を入れている。

 三越伊勢丹は、焼き菓子やおかきなど1千円台からの商品をネット通販で扱っている。1千円台は近年ない安い価格帯という。

 日本橋三越本店(東京都中央区)で29日に開く売り場には、中元用として扱う菓子や飲み物のイートインコーナーを設ける。大切な人に自信をもって届けられるよう、有料で味見できるようにした。

 三越伊勢丹は店での売り上げは前年と同じぐらいを計画する一方、ネット通販では5%増を見込む。

 高島屋は、串にさしたチョコバナナや、クレヨンのように色とりどりのソーセージ、プチトマトに似せた洋菓子など気軽に贈れる商品を取りそろえた。価格は5千円前後。「今まで買ったことのない人にも買ってもらいたい」(広報)。ネットを含めて高島屋全体で1%増の売り上げをめざしている。

 近年の特徴として、SNSで写真映えする商品を充実させる傾向もある。

 大丸松坂屋百貨店は「令和」の文字をかたどった姿ずしを用意。カラフルなビー玉をイメージしたフルーツゼリーや、アートのように色鮮やかなケーキ感覚のスムージーなども扱う。ゼリーやスムージーは5千円前後だ。

 ネットでの売り上げは前年比1割増を、店頭を含めた全体では前年並みを見込む。

 主な百貨店各社の通販は今月初旬から。売り場での展開は今月中旬に始まった関西に続き、今週からは首都圏でも本格化する。(佐藤亜季)

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