北九州市がカンボジアの水道支援20年=奥村智司
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 生きていくために欠かせない水。世界には安全で清潔な水が届かない地域が多くあります。第4回のSDGs特集はSDGs(持続可能な開発目標)の「安全な水」の普及をめざす北九州市の取り組みを紹介し、インタビューではJA全中の中家徹会長にSDGsと農業のかかわりを聞きました。

 「下水道の技術者として北九州市で積んだ20年の経験を生かし、プロジェクトにベストを尽くします」。今月7日、カンボジアの首都、プノンペンにある公共事業運輸局の会議室。平野哲さん(50)は、そう英語で自己紹介した。

 カンボジアの下水道事業を支援する国際協力機構(JICA)のプロジェクトリーダーとして、北九州市上下水道局から出向し、4月に着任。派遣期間は2年。この日、首都の下水道を管轄する同局幹部との初会合で「まず、行うべき事業の全体像とそのコストの検討が必要」と指摘した。

 プノンペンの人口は約200万人。この20年で倍になった。増加する汚水に対して、下水管網や排水溝の整備は立ち遅れている。1時間の雨で街中の道路はあちこちで冠水し、汚水が逆流したトイレもあった。

 下水処理場は、まだ1カ所もない。街の南部、2キロに及ぶ「トラベック水路」は生活排水が集まるドブ川だ。捨てられたゴミが漂い、悪臭を放って首都の街中を流れている。水路の上に建つ貧困層のバラックでは、トイレから汚物を直接水路に落としていた。

 水路の汚水は、下流の「ラグーン」と呼ばれる湖で自然浄化されてメコン川に至る。だが、湖は近年の開発で埋め立てが続いて浄化の働きが弱まり、水質悪化が目立っているという。

 対策として、日本の支援などに…

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