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長時間労働で適応障害を発病した外資系企業の社員。原因となったのは海外での過酷な勤務でした。現地の上司や同僚に囲まれる中、なぜこの社員に仕事が集中したのか。背景には長時間労働を招きかねない「あの制度」がありました。

月100時間超の残業

 ドイツにある世界的な自動車部品メーカー、コンチネンタル。その日本法人のコンチネンタルタイヤ・ジャパンの40代の正社員が、適応障害を発病した。品川労働基準監督署(東京)はこの社員が月100時間を超える残業をしていたことを認め、長時間労働が発病の原因だったとして、労災を認定した。

 担当する笠置裕亮弁護士が24日、記者会見して発表した。労災認定は今年3月5日付。

 社員は2015年に日本法人に入社し、16年6月からドイツにあるコンチネンタルの関連会社に出向した。業務は日系自動車メーカーの欧州拠点などに対する技術営業だった。

 笠置弁護士によると、長時間労働のきっかけとなる出来事が起きたのは17年2月。この関連会社が日系自動車メーカー向けに試作したタイヤの品質が、社内で問題になった。その後、求められていた水準に「遠く及ばない」ことが自動車メーカー側に露見し、厳しい苦情が寄せられたのだ。

 この社員は日本語ができることから、日系メーカー相手のクレーム対応を一手に任され、「多大な労力と時間」を費やすことになった。

 日系メーカーはこのタイヤを試乗会で使うことになっており、それまでにタイヤを作り直す必要があった。

 試乗会が迫るなか、この社員は、本来は設計担当者らが行うべきデータの収集や検証に加え、工場に対するタイヤの製造指示も担当することになった。

上司や同僚は休暇なのに

 加えて、本来は他のチームが行うことになっている品質不良のタイヤの回収や代替品の取り換え業務もせざるを得なくなった。「会社側は大量の業務をこの社員に押しつけていた」(笠置弁護士)

 社員が一人で業務に忙殺されて…

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