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 佐賀県伊万里市二里町の山元記念病院で25日、「外科手術体験セミナー」があった。中学生数人を含む高校生約40人が、手術衣を着て胃カメラやカテーテルの操作を体験。ベストセラー「バカの壁」の著者で解剖学者の養老孟司さんの講演を聴いたり、車座になって語り合ったりした。

 セミナーは養老さんの講演で始まった。人の生死についての生徒の質問に対し、「生と死は反対だと思っていませんか。反対ではありません」と答え、脳死の考え方にも言及した。

 続いて6、7人ずつのグループと懇談した。「勉強をしていて、モチベーションを維持するにはどうしたらよいか」と問われると、「休むことです。やりたくなるまで休むことです」と応じた。勉強している時と、家族としゃべっている時では使っている脳の部分が違う、とも解説した。

 生徒らは超音波メスを使って鶏肉を切るなどの外科手術体験もした。唐津東高3年、脇山未羽さん(17)は「普通のはさみと違って、切開の具合が音で分かるなど興味深かった。医療分野にもいろんな仕事があると知った。よく勉強して進路を決めたい」と話していた。(渡辺松雄)