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 世界ボクシング機構(WBO)スーパーフェザー級タイトル戦が25日(日本時間26日)、米フロリダ州キシミーで行われ、王者の伊藤雅雪(28)=横浜光=は同級9位のジャメル・ヘリング(33)=米国=に0―3(112―116、110―118、110―118)で判定負け。2度目の防衛に失敗した。

接近戦で見せ場作れず

 伊藤が望んだ試合運びは、序盤で崩れた。「もっと(相手が)ファイトしてくると思った。3、4ラウンドぐらいに『このままじゃ、まずいな』と」。局面を打開できず、最後まで仕留めきれなかった。

 事前の想定より、挑戦者は逃げ回った。距離を縮めたい伊藤は踏み込むが、反対に左ボディーではじかれた。表情には見せなかったが、実はこのパンチが1度だけ効いたという。「入り際に思い切りたたかれた。気付かれてなかったですけど」。その後は当てても単発。接近戦でも有効打は出ず、見せ場を作れないまま、時間だけが過ぎた。

 12回を戦い終えたとき、「勝ったとは思わなかった」。一方で「負けた気もしない」。残ったのは自身への失望感と消化不良の思い。今後について聞かれると「簡単じゃない世界。これを現実とは思いたくないですけど、まだ(先は)考えられない」と話すにとどめた。(井上翔太)