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欧州議会選

 フランスではマクロン大統領が率いる与党・共和国前進の予想得票率が22・5%で、ルペン氏率いる右翼政党・国民連合(23・5%)に競り負ける見通しだ。

 EUの権限強化をめざすマクロン氏は、大統領は特定の政党に肩入れしないというフランス政治の不文律をあえて破り、選挙戦の前面に立った。国民連合を「欧州を壊す政党」と断じ、「国民連合が第1党にならないよう、あらゆる精力を注ぐ」とまで宣言。選挙ポスターに自分の顔を刷り、メディアのインタビューに積極的に応じた。

 一方、EUの移民政策などを批判し、国家レベルで移民や難民を制御できるよう訴えたルペン氏は、こうしたマクロン氏の戦略を逆手に取った。「これはマクロン氏の信任投票。負けたら彼は辞任だ」と訴え、2人が争った2017年の大統領選の決選投票の再現の様相を呈していた。

 26日、パリで開かれた国民連合の選挙報告会に集まった支持者に選挙予測結果が伝わると、「我々が勝った!」の大合唱が起きた。ほどなくルペン党首が現れ、演説で「この結果を引き受けるべきはマクロン大統領だ」と述べ、「国民の本当の意見を反映すべく、国会を解散するしかない」と迫った。

 フィリップ首相は同日夜にテレビ演説し「2位に終わった以上、我々が勝ったとは言えない。結果を謙虚に受け止める」と語った。(パリ=疋田多揚)