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 韓国軍は27日、有事に対応する新たな訓練「乙支(ウルチ)太極演習」を30日までの日程で始めた。昨年中止となった朝鮮半島有事に備えた米韓合同軍事演習「乙支フリーダムガーディアン(UFG)」に代わる訓練。在韓米軍は参加せず、災害やテロへの備えを強調している。

 韓国政府によると、参加するのは韓国軍兵士や韓国政府職員ら約48万人で、災害やテロなどの国家危機に対応し、戦時にも備える民官軍合同の新訓練とうたう。北朝鮮が軍事演習に反発していることを念頭に「周辺の安全保障環境に影響を与えない独自の安全な訓練体系」と強調。コンピューターを使い、図上演習を行う指揮所訓練が中心としている。

 米韓は昨年、シンガポールで北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長とトランプ米大統領の首脳会談が開かれたことを受け、大規模な米韓合同演習を中止すると決め、韓国は新たな独自演習を検討していた。17年まで米韓両軍が行っていたUFGは、北朝鮮との全面戦争も視野に入れた軍事作戦計画のシナリオに基づいて戦術を確認する机上演習などが行われていたとされる。(ソウル=武田肇)