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 今年の春、鳥取県岩美町の浦富海岸で潜ってみると、ハリセンボンをよく見かけた。体長は15センチほど。穏やかな水面近くをゆっくりと泳いでいた。ちょっと捕まえてみると、海水を吸い込んで体を大きく膨らませた。

 山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館の学芸員太田悠造さん(35)によると、ハリセンボンは熱帯から温帯域に生息し、対馬暖流に乗って日本海側にもやってくることがある。とげを立てて膨らむのは外敵から身を守るため。とげに毒はない。ハリセンボンという名前だが、針(とげ)は千本もなく、300~400本程度だという。

 これから夏にかけてシュノーケルで見られる魚が増えていく。随時紹介していく。(ライター・田中泰子)