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 熊本県南阿蘇村・黒川地区にある東海大農学部の実習場に27日、熊本地震まで下宿やアパートを営んでいた地元の女性たちがつくった弁当が届けられた。この日、実習に訪れていた学生と教員計25人が購入し、おかずが盛りだくさんの弁当で昼食時間を楽しんだ。

 女性たちは4月にグループ「すがるの里」をつくり、学生たちに食べてもらう試食会を経て、この日が初めての販売。弁当を希望する学生らに事前に注文してもらい、朝から13人で準備した。おかずは、トンカツに肉じゃが、学生たちが実習でつくった小松菜のおひたしなど。価格は400円にした。

 弁当を受け取った応用植物科学科2年の河井大明(ひろあき)さん(20)は「彩りも工夫してあっておいしそう」。栄養のバランスが考えてあり、一人暮らしの学生にとっては家庭の味も魅力で、今回早速注文したという。

 皆あっという間に完食し、「すがるの里」事務局の竹原伊都子さん(58)は「ありがたい」。以前は学生向け下宿を経営し、「学生の顔を見ると地震前に戻ったみたい。こうやって毎週届けたら学生の名前も覚えそう」と笑顔に。会長の渡辺ヒロ子さん(74)も「これからも材料をいろいろ工夫し、皆で野菜とかもつくっていきたい」と話した。(後藤たづ子)