青森)「弘前ねぷた本」発刊 36年ぶりの公式本
佐藤孝之
国の重要無形民俗文化財に指定されている弘前ねぷたまつり(青森県弘前市)の起源から現在までの変遷を網羅的にまとめた「弘前ねぷた本」が出版された。地域文化の継承と振興を目的に弘前観光コンベンション協会と弘前ねぷた保存会が3年かけて完成させた。弘前ねぷたに関する公式本の刊行は36年ぶりという。
A4判フルカラーの282ページ。5章構成で弘前ねぷたの「概要」「歴史」「現代」「運行とその担い手」「制作」について、写真やイラストもふんだんに使って詳しく紹介している。
弘前市が1983年に発刊した「弘前ねぷた~歴史とその制作」(A5判モノクロ253ページ)の増補改訂版の位置づけで、ねぷたに関する近年の研究成果を加えたほか、ねぷたを支えてきた人と組織、運行方法や囃子(はやし)にも焦点をあてた。
編纂(へんさん)委員長を務…