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 静岡県立静岡がんセンター(長泉町下長窪)は27日、院内で使用している鼻やのど用のファイバースコープの消毒液を2016年7月29日~18年7月25日の約2年間、交換していなかった、と発表した。消毒不良による感染症は出ていないとしている。

 同センターによると、スコープは鼻やのどの奥の状態を詳しく観察するための器具で、使用するたびに洗浄・消毒する必要がある。普段は全自動洗浄機2台で消毒しているが、患者が多い火、金曜だけ手動式の消毒用容器を追加使用していた。その消毒液が有効期限の14日間を大幅に超え、2年間、交換されていなかった。医療機器管理室の担当者が点検で気づいた。

 今年1月から外部委員2人を含む13人の調査委員が感染リスクの推定や再発防止策について検討を重ねてきた。同センター医療の質・安全管理室によると、消毒液の濃度低下により、効果はなくなっていたが、消毒前後の酵素洗剤や中性洗剤などによる洗浄は十分に行われていた、という。

 スコープで検査した可能性のある患者2160人に27日付で、おわびと説明の文書を送った。(阿久沢悦子)