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 栄養や教育、治安など八つの指標をもとに、子どもが健全な幼少期を過ごすことができる国を順位付けした報告書「世界子どもリポート」を、国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン」が28日に発表した。176カ国が対象で、日本は19位だった。

 リポートは、5歳未満で亡くなる▽栄養失調▽初等・中等教育を受けていない▽働いている▽少女の若年結婚▽若年出産▽紛争で家を追われる▽殺害される――といった八つの点を数値化し、各国の順位を付けている。

 1位はシンガポールで、2位にスウェーデン、3位にはフィンランド、ノルウェー、スロベニアが並んだ。韓国が8位に入り、中国と米国がともに36位。紛争が続く中央アフリカが最下位だった。

 日本は、5歳未満の死亡率0・26%▽栄養失調率7・1%▽初等・中等教育を受けていない割合1・7%▽少女の若年結婚率0・5%▽若年出産率0・42%▽紛争で家を追われる割合0%▽殺害される割合0・0001%――だった。全ての指標で上位陣と大きな差がなかったが、働いている子どもの割合は未計上となっている。

 セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの千賀邦夫事務局長は「日本では子どもたちの子ども時代が奪われているわけではないが、子どもを取り巻く環境には依然多くの課題がある」と総括した。国連子どもの権利委員会は2月、日本政府に、体罰の全面的禁止の法制化などを勧告しており、子どもへの暴力や性的虐待、搾取が高い水準にある、と懸念を表明している。

 リポートは、世界の子どもをめぐる環境が2000年に比べて大きく改善したと指摘。一方で、6億9千万人が適切な子ども時代を過ごせず、1億4500万人が亡くなっているとも推計している。世界の子どもの4人に1人が健全な子ども時代を送れていないことになるという。(ニューヨーク=藤原学思)

■子どもが健全な幼少期を過ごせ…

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