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 スペインの国王を2014年に生前退位したフアン・カルロス1世(81)が27日、来月2日から一切の公務と公式行事から身を引くことを明らかにした。

 AFP通信などによると、前国王は27日、息子の現国王フェリペ6世(51)に宛てた書簡で、「私の人生の新たなページを開き、公的生活から完全に身を引く時がやってきたように思う」とつづった。

 前国王は退位から公式行事への参加を減らしてきたが、闘牛などの伝統行事に今月も出席するなど、幅広く活動を重ねてきた。健康不安があるわけではないといい、退位発表から5年の節目となる来月2日をもって「完全引退」を決めたという。

 前国王は、独裁体制を敷いたフランコ総統が死去した1975年に国王に即位。民主化の擁護者として国民の信頼が厚かった一方、退位前にはアフリカでの象狩りツアーが発覚するなど、王室がスキャンダルにまみれたこともあった。(パリ=疋田多揚)