ふわふわゆったり、アオリイカ仲良く産卵 和歌山沖
細川卓
【動画】産卵床で産卵するアオリイカ=小林裕幸撮影
和歌山県串本町沖の海中で、アオリイカが産卵のシーズンを迎えている。体長60センチほどのオスに見守られ、やや小さい40センチほどのメスが、海藻や人工の産卵床の枝の奥に棒状の卵塊を次々と産み付けている。卵は、2週間ほどで孵化(ふか)するという。
串本ダイビング事業組合では毎年4月、地元のダイバーらが広葉樹の枝を束ねて作った産卵床を近海の海底に設置している。
地元ダイビングショップ「南紀シーマンズクラブ」によると、黒潮が大蛇行している影響で海水温が低く、今年の産卵が始まったのは例年より1カ月遅かった。6月中旬までは産卵シーンが見られそうだという。(細川卓)
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