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 公立福生病院(東京都福生市)で透析を中止した女性が亡くなった問題は、透析医療現場の様々な課題を浮き彫りにした。医療者は治療選択で揺れ動く患者にどう寄り添い、意思決定を支援していくべきなのか。透析患者の高齢化により、認知症などで意思をくみ取るのが難しいケースも増えている。

 岡山県の腎不全の男性(91)は5月、岡山済生会外来センター病院(岡山市)を受診した。医師から透析治療が必要になるかもしれないと言われ、「ここまで生きたんじゃから、特別なことはしなくていい」と最初は嫌がった。だが、知人らの説得で透析をすると決心した。今は機能が少し持ち直し、透析せずに様子を見ている。また悩む。「やっぱり嫌じゃなあ」

 一般的な透析は週2~3回通院し、1回で4~5時間かかり、負担が大きい。同病院では透析が必要な患者に医師が1時間以上かけて説明する。しかし、医学的な話を十分に理解できない人も多く、専門の看護師が説明を引き継ぐ。

 担当の透析看護認定看護師大脇浩香さん(37)は「先生、何て言っていましたか」と尋ね、患者自身に語ってもらうことで、理解度を感じ取る。透析の器具を示しながら、治療をイメージできるように工夫する。治療を迷う患者は、看護外来で月1回30分以上、生活指導をしながら、何度も相談にのる。ざっくばらんな会話で、患者の生活や価値観を把握。うつ症状が疑われる時は、心療内科につなぐ。大脇さんは「気持ちが揺らぐのは当たり前だ」と話す。

 診察にあたる丸山啓輔医師(50)は「透析を始める患者の不安や疑問は、精神的なものから社会的なものまで多岐にわたる。専門の看護師が相談にのることで、患者の心の葛藤がほぐれ、より良い治療選択につながる」と話す。

 治療の必要性を理解したうえで…

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