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 聖徳太子の創建とされる大阪市天王寺区の四天王寺や、日本最古の本格的寺院として知られる奈良県明日香村の飛鳥寺など、近畿各地の名刹(めいさつ)が名を連ねる新西国霊場会の出開帳が6月5~9日、一番札所の四天王寺で開かれる。出開帳は40年ぶり。全38札所寺院のご朱印を一度に集めて「満願」を果たすこともできる。

 新西国霊場は1932年、地元新聞社が信仰と行楽を兼ねる巡礼コースとして、読者の意見などに基づいて近畿2府4県から選んだ38札所寺院。仏教の教えで日本を平和国家にしたいと願ったとされる聖徳太子や、皇室にゆかりの深い寺が多いのが特徴だ。

 出開帳とは、寺に安置する本尊や仏画などを、別の寺や博物館などで公開すること。今回は新天皇即位の節目に合わせ、2022年に迎える霊場会90周年の記念事業と、聖徳太子の年忌法要「1400年御聖忌」として行われる。

 五重塔がある中心伽藍(がらん)の回廊に38カ寺の「ご朱印巡礼」の会場を設けるほか、各寺の仏像なども参拝できる。遠方で行く機会の少ない寺院も参拝できるほか、会期中に一度に巡って満願を目指すこともできる。

 会期中は、特別記念宝印帳を販売。38カ寺の押印済みで、特製(1万7千円)と金紙を使った特別仕様(5万2千円)がある。ジャージー姿の聖徳太子が登場することで知られるマンガ「ギャグマンガ日和(びより)GB」(増田こうすけ作)とのコラボレーション企画「ダンボール迷路巡礼」も登場する。

 参拝料千円を納めれば、いずれの巡礼会場にも入れる。期間中は連日午前と午後に記念法要も営まれる。

 四天王寺の山岡武明執事は「今回の出開帳をきっかけに『和の精神』を唱えた聖徳太子や日本の巡拝を多くの方に知っていただき、新しい時代の参詣(さんけい)のあり方を探る機会にしたい」と話す。

 開催時間はいずれも午前10時~午後4時。問い合わせは事務局の四天王寺総務部参詣課(06・6771・0066)へ。(田中章博)