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 突然の凶行だった。川崎市多摩区登戸新町で28日朝、通学途中の小学生と保護者ら計19人が刃物を持った男に殺傷された事件。神奈川県と県教育委員会は急きょ、児童生徒の登下校時の安全確保に万全を期すよう求める通知を出し、各自治体は通学路のパトロールを強化するなど対応に追われた。

 この日、記者会見で事件発生後の救急対応について説明した川崎市消防局によると、119番通報を受けて午前7時54分、多摩消防署の指揮隊が現場に到着し、多数の負傷者に対応する「大規模救急出場」の態勢を組んだ。後続隊が現場でテントを設けて治療の優先順位を決める「トリアージ」を行い、消防隊員や川崎市内の病院から派遣された災害派遣医療チーム(DMAT)の医師らが対応したという。同局の望月広太郎警防課長は「過去にDMATの出動例はあったが、(市内で)これだけ負傷者が一度に出たことはない」と驚きを隠さなかった。

 同市多摩区役所は事件発生から間もなく、近隣の29保育園に散歩などの外出の禁止を電話で要請。小学校の下校時に合わせて、青色灯をつけた区のパトロールカーなどで警戒にあたった。市教委も近隣の小中学校などに電話で児童生徒の安否を確認。事件現場近隣の小中学校には、下校時に合わせて市教委の職員も派遣し、見守りを強化した。

 県と県教委は事件を受け、県内計約900の私立学校・幼稚園と県立学校172校、全市町村教委に登下校時の児童生徒の安全確保に万全を期すよう通知を出した。そのなかで、登下校時に危険な事態に遭遇した場合、大声を出したり、近くの家に駆け込んだりして助けを求めることなどを児童生徒に指導するよう求めた。黒岩祐治知事はこの日の定例会見で「許せない。どうしてこんなことが起きるのか、信じられない」と述べた。

 被害者が出た私立カリタス小学校(多摩区)には、県私学振興課の職員と県教委学校支援課の臨床心理士らが出向いた。今後、児童の心のケアなどについて助言を行うという。地元選出の市議は「最近、この地域は不審者情報も多く、防犯カメラの設置を市に要請していた」と話した。

■自治体に見守り強化…

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